ではプリスポーン時期について書いてみます。
まずは狙う魚の状態ですが、水温によって攻め方が変わってきます。
ワタクシの水温目安は10度を境にしてスポーニングを意識し始め、12度~16度でスポーニングって思っています。9度くらいだと2~3mラインのスイミングジグヘッド、またはファットペッパーやバイブレーションなどが中心になりますが、水温10度くらいになると、ちょいと濁ったシャローのインサイド側でデカバス達がクルージングをし始めます。点在するシャローの黒っぽいストラクチャー(取水塔や岩など)に身を寄せながら小さなエビを食べているデカいメスを狙います(この爆発力はかなり熱いです)。この時のシャロー打ちに使うのが食性に訴えるライトTXです。シンカーの重さは5~7g(ペグなし)、ウィードが少ないこの時期はフックも細軸でOKです。使用ワームはやはりエコギア臭いっぱいのバグアンツ、ロッククロー。砂地エリアを狙うことが多いので、ライトグリパンをメインにWMも使います。なるべくステイを中心に「ナチュラル感」バリバリの攻め方をします。手元に伝わってこないバイトが出るとデカバスの可能性が高いです。この状況だとリアクション要素は少ないのでラバージグよりもTXを使いますね。
こんな魚が釣れますよ。
このライトTXパターンはしばらく続きます。ただし季節の進行にしたがって使用ワームを順に大きくしていきます(例:バグアンツ→バルキーパワーホッグ→キンクー7・デスアダーホッグ)。理由はウィード(エビモなど)が生え始めて、バスに対するアピールが弱い気がするからです。またこの頃(アフター)から、フォールするものに対する意識が高まるため、フォールスピードを調節しながら徐々にアピールするものに変更していきます。このあたりから徐々にリアクションラバージグの割合が増えていきます。ラバージグでサーチしながら、要所(ピン)では5gTX(ペグなし)でじっくり攻めるといった戦略を取るようになります。
このリアクションラバージグの釣りは「フォールの釣り」がメインです。①ウィードを動かさずに「ピッ」とジグを抜けるか、②いかにノーテンションでフォールさせるか(このバイトをちゃんと取れるか)etc…いっぱいコツはありますが、主に以上の2点を守ればそこそこは釣れるはずです。しかし、この際に大切なのは
「竿」
なのです。硬すぎてもだめなのです(
これは、700Hで友人が釣ったバスです。
あとはこのラバージグの釣りでジグの回収中にバスが追いかけてくるような状況のときは、マキマキをすると子バス、ライトテキサスやジグのスローフォールにはよくデカバスが反応することも付け加えておきます。
あとは、湖流が強い時、フォールではなくボトムで食わす時(秋など)などは、ウィードの量によって分けますが通常TX(10g~14g)を使うこともあります。湖流が強いときには、ちゃんとフォールさせたいのです。またウィードをシェルター替わりにして冷たい湖北の水を避けているような隠れているバスを捕りたいときには、「やや入れ」状態にしたいのでこの重さのTXを使います。またこのボトム反応時にササバモなどのウィードのちょい上で腹を乗せてステイしているイメージのバスを釣るときには、『デッドジグ』をします。これはアーキータイプのラバージグあまり動かさずに超デッドスローに引く釣り方で、この頃はこの釣り方をしていました。この釣り方は以前のブログをお読みください。
あとは秋が深まるにつれて、ラバージグやTXをシェイクしてボトムで食わせるようにしています。その際ラインを揺らす軽いシェイクをしていました。ちょうど同船者が釣ったこの魚なんかもこのライトシェイクジグで釣れました。この釣りなんかもアピールを強めたければラバージグになりますし、ナチュラルにウィードを避けたいのであればTXの方が有効になります。
あとは特別な例として、カナダモ繁茂時期や早春の超ヘビーカバーなどへのアプローチとしてみなさんご存じの「ヘビーTX」があります。これはラバージグでは入らないウィードジャングルに1オンスクラスのペグ止めシンカーTXをねじ込む釣りです。バスも違和感なく食ってくることが多いので、強烈なバイトが出ることがあります。これも楽しい釣りですよね。
おおまかに言えばこんな感じで使い分けをしています。さらに細かな使い分けがありますが、またの機会に書きますね。今年はラバージグをやりきった年でしたが、明らかに
「ジグしか食わない」バスがいるなぁ
というのが素直な感想です。
もっとうまく使い分けをみなさんはされていると思いますのでまた教えてくださいね♪